2018年もあっという間に12月!
今年も当協議会の定例会にご参加いただき、また様々な場面でご協力いただき、本当にありがとうございました。
この1年私達が活動を続けられたのも皆さまのご協力のお陰です。
昨年に続き、今年もムスリムの方とノンムスリムの方が気軽に交流できるイベントとして ムスリムフレンドリー忘年会 を12月17日(月)に開催いたしました。
昨年の様子はこちらをご覧ください。
弊会の主な活動のひとつとして「ムスリムとノンムスリムの方の相互理解を目的としたイベントの企画」があり、今回のような交流会を定期的に行っています。気軽にお互いがコミュニケーションを取れる機会をこの関西でも増やしていきたいと考えております。今年の夏には京都のAribabaという料理店にて交流会を行いました。
目次
Kerapirka ケラピリカ
今回の忘年会の会場は、大阪天満のアイヌ・イタリアンレストラン「ケラピリカ」。(〒530-0041 大阪市北区天神橋4-12-15)
※Kerapirka(ケラピリカ)は2019年3月20日をもちまして移転の為、営業終了いたしました。新店舗は北海道の札幌にオープンの予定です。
ムスリムフレンドリーメニューを始められたきっかけ
今回ご協力いただきましたケラピリカは2017年の夏ごろよりムスリムが食べられる食事を提供し始めたお店。
天満は様々な飲食店が軒を連ねる街であり、リーズナブルな価格で美味しい様々な食事が楽しめます。大阪のみならず関西一円で働かれている人達が仕事終わりに同僚達と食事を楽しみに集まる為、非常に活気溢れるエリアです。ケラピリカは他にはないアイヌ料理を目当てに来られる方も非常に多いです。
そんな中、ある日いつものように来られた日本人と外国人のお客様。雰囲気から察するに会社の同僚のようで日本人の方に誘われて来られたようです。
しかしいつもと違って外国人の方が食事にはいっさい手をつけられなかったようです。不思議に思った店主はその方がムスリムであり食の禁忌がある事を後ほど知ったそうです。
店主は
「もしムスリムの方が安心して食事に来てもらえる事が出来ればお互いに幸せになれるのではないか?」
と感じ、ムスリムフレンドリーメニューの提供を決意されたそうです。
ムスリム対応の料理を提供しはじめて、徐々にお店を利用しに来るお客様も増えてきているようです。(今回の忘年会に参加されたマレーシアの方は常連さんのようです。)
お店にはムスリムの方が礼拝する事が出来るように礼拝スペースもきちんと用意されています。
ムスリムフレンドリー イタリアン & アイヌ料理
今回の忘年会で提供されるメニューは全てムスリムの方も安心して食べられる料理。(お店自体でハラール認証は取得していませんが食材は全てハラールの物を使用しております。)
ムスリムが食べられるイタリアン料理というのもありそうで実はなかなか無いのでお店を訪れるムスリムの方は重宝しているようです。シェフは本場イタリアで修行をした本格派の味です。
さらに加えて、シェフの出身である北海道の伝統料理であるアイヌ料理もあわせてケラピリカでは提供しています。
最近では漫画のゴールデンカムイの人気もあり、アイヌ料理に興味を持ち、訪れるお客様も多い中、ムスリムも食べられるアイヌ料理も提供しています。(もちろんムスリムフレンドリーアイヌ料理を提供しているのは世界でケラピリカだけです。)
今回は特別に「コンプシト」というアイヌの儀式の時に作られる伝統料理もご提供いただきました。(「昆布餅」という意味で、みたらし団子のような見た目なのですが味はまったく違う不思議な味で癖になる味でした。)
エジプトDMC TVの取材
今回の忘年会にはなんと海外メディアからの取材も入りました。
取材に来て下さったのはエジプトのTV局であるDMCは2017年1月に創立されたエジプトで最も新しい民間衛星放送テレビ。
さまざまなテーマに沿っての長期取材の中で、「日本の宗教の多様性・寛容性」というテーマの中で今回の忘年会の取材に繋がりました。
日本での放送はありませんが現地では特集番組で放送されるそうです。
弊会代表の梶川はエジプト留学経験もあり、アラビア語を話せる事もあり急遽インタビュー決定!!
(一社)関西ムスリムインバウンド推進協議会の代表としての立場から日本人とムスリムの共生についてと行政書士としての立場から入管についてのお話をさせていただきました。
ビンゴゲーム
おいしいケラピリカの料理の後は、交流を深める為のゲームを行いました。
そう、豪華商品があたるビンゴゲーム!!
日本人にはおなじみのゲームなのですが、海外の方は実はほとんどが初めての経験という・・・
ルールを説明しながら参加している日本人の方にもサポートをしていただきました。(こんな感じで自然とコミュニケーションが取れるような会が良いですね。)
ビンゴになった方には簡単な自己紹介をしていただきましたが、今回は学生さんの参加が多かったように思います。純粋にイスラーム、ムスリムと接する機会が増えてきており、興味があったので交流してみたいという方も多く、少しずつではありますが日本の国際化が進んでいるのを感じる事が出来ました。
ビンゴの景品のひとつにお好きなミサンガを進呈。
このミサンガは2018年11月14日に仙台で行われたチャリティイベント「仙台インドネシアフェスティバル-FESTINA-」の弊会からの協賛のお礼に実行委員会様からいただいた物を使わせていただきました。(このチャリテイイベントはインドネシア・スラウェシ島で被害を受けた被災地へ収益金を寄付することで、被災者の救済につなげる目的の為のものです。)
ムスリムフレンドリー忘年会 2018 | 最後に
ゲームも盛り上がり、無事に今年の忘年会も終えることが出来ました。
忘年会に参加いただいたムスリムの方からも
「こんなお店があるなんて知らなかったし、日本人の方とこういった形で一緒に交流が出来る機会が今まで無かったから参加してよかった。ありがとう」
というお言葉をいただけました。
日本人だけではなくムスリムの方も日本人と気軽に交流できる場が必要だったというのを改めて感じ、今回のようなイベントが少しでも良いきっかけになれた事を嬉しく思います。
2018年も終わりに近づいてまいりましたが、本当に色々な方たちのサポート、ご支援のおかげで今年一年活動する事が出来ました。本当に皆様ありがとうございました。
2019年も引き続き、「ムスリムと共に 住んで良し 訪れて良し のまちづくり」を目指し、努めさせていただきます。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。