インドネシアビジネスハラールセミナー

インドネシアハラールビジネスセミナー

近年、巨大消費市場として高い注目が集まっている、世界最大のイスラム教徒(ムスリム)人口を誇るインドネシアでは、中間層、富裕層の拡大に伴い、高品質、安全・安心というイメージを持つ日本の食品、化粧品、医薬品や各種サービスへの関心が日に日に高まっています。 またインドネシアでは、2014 年10月に制定された「ハラール製品保証法」により5年の準備期間を経て2019年10月のハラール認証義務化に向けて着々と準備が進んでいるようです。

そうした中、大阪市はインドネシアでのビジネスの可能性と市場開拓のチャンスに ついて探るため、11/8「インドネシアハラールビジネスセミナー 2018」を開催しました。

 

インドネシアハラールビジネスセミナー 2018

◆日 時: 平成30年11月8日(木) 13:30 ~ 17:00 (開場:13:00~)

◆場 所: 大阪産業創造館 4階 イベントホール(大阪市中央区本町1丁目4-5)

◆主 催: 大阪市 [受託事業者:(一財)大阪国際経済振興センター(IBPC 大阪)]

◆共 催: 在大阪インドネシア共和国総領事館、大阪商工会議所

◆後 援:
(独)日本貿易振興機構(JETRO)大阪本部、(独)中小企業基盤整備機構近畿本部、(公財)大阪産業振興機構、インドネシア貿易振興センター、NPO法人日本アジアハラール協会、(一社)日本インドネシア経済協会、(一社)関西ムスリムインバウンド推進協議会、大阪・海外市場プロモーション事業推進協議会

◆参加費: 無料

◆定員: 100名

◆プログラム(予定):

13:30 – 13:35 主催者挨拶

13:35 – 13:50 来賓代表ご挨拶 在大阪インドネシア共和国総領事館

13:50 – 14:20 講演① 『インドネシアの経済・投資環境概況』

ジェトロ海外調査部アジア大洋州課 課長代理 新田 浩之 氏

14:20 – 15:10 講演② 『インドネシアのハラール認証について』

LPPOM MUI(インドネシアハラール認証機関)※日本語⇔インドネシア語逐次通訳

~休 憩~

15:20 – 16:10 講演③ 『ハラールビジネスを成功させるハラール認証団体の選び方』

NPO 法人日本アジアハラール協会 サイード・アクター博士

16:10 – 16:40 講演④ 『インドネシアとの輸出入からムスリムへのおもてなしまで』

㈱ヴィタリテ 取締役/ (一社)関西ムスリムインバウンド推進協議会 理事 宮下 貴広 氏

16:40 – 17:00 質疑応答 / 閉会

 

インドネシアの認証機関MUIや日本の認証機関代表が講師として登壇する中、弊会理事の宮下も講師としてお話しさせて頂く機会を頂きました。

宮下は弊会理事の他、「イスラム圏専門貿易商社」である株式会社ヴィタリテの取締役も務めており、ビジネスパートナー・取引先として、また競合としてのムスリムも知悉していると言えます。

 

 

宮下は、「インドネシアとの輸出入からムスリムへのおもてなしまで」と題し、イラン、インドネシア、マレーシアに顧客をもつ貿易商社設立からムスリムに関わるようになったことや、その後、弊会理事として、こちらも設立から関わり、新しくインバウンドにも取り組み始めた経緯をお話ししました。

インドネシアハラールビジネスセミナー

その中で、弊会のムスリムインバウンドビジネスのスタンスとして、ハラール認証に頼らない、できることから始める「ムスリム対応」もあることを強調しました。理由として、日本におけるムスリムの人口がまだまだ少ないことや、ハラール認証取得のためのハードルが高いこと等をデータや実情を基に解説。現状の体制やオペレーションをできるだけ変えず、また既存顧客を逃さず、新規ムスリム顧客を上積みすることを目指す「ムスリム対応」について、概要をお話しさせていただきました。

 

当日は140名以上の方がお越しになり、ムスリムが大半を占めるインドネシアにおけるビジネスに興味をお持ちの方が非常に多いことがうかがえました。しかし一方で、まだまだハラール認証がないとムスリム向けのビジネスができないというイメージが根強いことも感じました。

弊会は今後も、できることから始める「ムスリム対応」もあることを、事業者の皆様にお伝えしていき、「ムスリムと共に 住んで良し 訪れて良し の まちづくり」の実現に努めてまいりたいと思います。

当日ご参加いただきました皆様、また今回貴重な登壇の機会をいただきました(一財)大阪国際経済振興センター(IBPC 大阪)の皆様、ありがとうございました。