近年日本を訪れる外国人観光客は増加し、2019年には3,000万人を突破いたしました。また2019年の入管法改正により日本で働く外国人も増加すると予想されています。一方ムスリムの人口も年々増加しており、2030年には20億人を突破すると言われております。これからは観光や就労で来日するムスリムも増えるのではないでしょうか。「イスラームは遠い国の宗教、ムスリムと接することなんて滅多にない」と思っていても、今後は同じ職場で働いたり、お客様として来店される機会も増えていく可能性があります。

そんな中、京都府では毎年中小企業を対象に「企業のための人権啓発研修会」を行っております。

今回令和元年度の研修会に弊会代表理事の梶川が講師として登壇いたしました。

 

今回は中小企業の経営者の方が参加される研修会のため、従業員としてムスリムを迎える際に知っておきたいことや、インバウントでのムスリム対応についてお話しさせていただきました。

 

今回の研修は京都府内4カ所(舞鶴市、京丹後市、宇治市、京都市)で開催され、どの会場も多くの方にご参加いただき大変熱心にお話を聞いていただきムスリム対応への関心の高さを感じる事が出来ました。

 

まずムスリムと接するときに知っておいていただきたい基本的なイスラームの知識と、ムスリムの雇用についてよく聞かれる点についてお話しいたしました。

ムスリムの雇用について聞かれる代表的なものは以下になります。

  • 「一日に5回も礼拝をしていたら仕事に支障が出るのでは?」
  • 「断食をしていると仕事にならないのでは?」
  • 「変な対応をしてしまうと大問題になりそう。」
  • 「女性は被り物をしているから制服を着られない。」

 

これにつきましては「なぜそれをしているのか」「どのような対応が考えられるのか」をご説明し、実際にムスリムを雇用されている企業の例をご紹介いたしました。またムスリムに限らず外国人雇用でよくあるトラブルを防ぐ方法についてもお話しいたしました。

次にインバウンドでのムスリム対応について。ムスリム対応というとハラール認証の取得を考える方も多くいらっしゃいますが、現状では最も多い中国からの観光客に比べるとイスラム圏からの訪日客はごく少数です。そのため弊会では認証を取るのではなく、まずはできることから少しずつ対応を始めることをお勧めしております。

 

あわせてムスリム向けの情報発信の方法について。ムスリム向けのメニューが完成しても情報発信をしていかなければ集客にはつながっていきません。弊会では対応だけでなく、その後の発信方法についても力を入れております。

 

最近舞鶴市では外国人観光客が増加しているそうです。これまで舞鶴港に入港する観光客はその足で京都市などに向かってしまい舞鶴市や近隣を観光することは少なかったそうですが、最近では入港初日や最終日に観光する方が増えております。実際天橋立近辺では多くの外国人観光客を見かけました。

京丹後市、宇治市では観光客はあまり多くないようですが、就労する外国人がいるようです。しかしどちらの地域も観光コンテンツがありますので、今後は雇用だけでなく観光も伸びていくのではないでしょうか。

京都市はすでに多くの観光客が訪れておりますが、まだムスリム対応が可能な店舗は不足しております。弊会にも「京都に行きたいが食事や礼拝ができるところはあるのか」といった問い合わせが多数寄せられております。

 

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Makan siang halal di Kyoto

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今回の研修にご参加いただいた皆様の中からムスリム対応に興味を持ち、実際に取り組まれたり、またムスリムの雇用を前向きに検討いただける企業様が一社でも増えることを願ってやみません。

今回ご参加いただきました皆様、またこのセミナー開催にご尽力くださいました皆々様、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。