去る12月14日に関西ムスリムインバウンド推進協議会の定例会を開催いたしました。

今回も状況を鑑みてオンラインでの開催となりました。

今回は「今だからこそ、知っておきたい。職場における外国人スタッフとのコミュニケーション」と題し、代表理事である梶川より雇用や職場で外国人スタッフとのコミュニケーション方法についてお話しいたしました。

梶川は行政書士として主に就労系の在留資格の手続きを手掛けております。

 

最近は初めて外国人を雇用する企業も増えており、雇用時の注意事項や、就労してからの接し方についてのご相談もいただいておりました。

こういったご相談への回答や外国籍の友人や日本語講師などから聞いた事例などを踏まえ、うまくコミュニケーションを取るための手段などについてお話しいたしました。

 

現在の外国人の入国についてですが、コロナ禍により日本への入国は制限されていました。しかし10月よりレジデンストラックが始まり、外国人の新規入国者は増えております(12月14日時点。現在は状況が変わってきております)。また、そもそも日本には外国人が何人程度いるのか、またどのような在留資格を持っているのか、についてもお話しいたしました。

 

日本は人口減少と少子高齢化のため、慢性的な人手不足となっております。外国人労働者の受け入れは間違いなく進んでいくと言われております。

しかし一方で、外国人スタッフを雇用しても職場になじめなかったり、日本人スタッフがどう接していいのか分からず行き違いが起こってしまうこともあります。

「郷に入れば郷に従え」とも言われますが、少しでも早く職場に慣れて能力を発揮してもらうためには上手くコミュニケーションを取ることが必要です。

コミュニケーションに必要なことは、言語能力だと考える方も多いでしょう。もちろん言葉は非常に大切です。しかし、それ以上に大切なのがお互いの違いを理解することです。

文化が異なるとコミュニケーションスタイルも異なると言われています。その違いを知ったうえで接することが大切です。

今回のセミナーでは、コミュニケーションを上手くとるための5つの解決策を提案いたしました。また、「ムスリムスタッフを雇用した場合に宗教上の問題をどう考えていくか」についても、よくある質問をもとに具体的な解決策をお伝えいたしました。

 

昨春からのコロナ禍の中でも外国人スタッフの雇用は進んでいます。今はまだ外国人を雇用していない企業でも、今後は外国人スタッフを採用することは十分考えられます。

ご参加いただいた方からも具体的な状況をイメージされた質問をいただき、多くの方が外国人スタッフへの対応方法に関心を持たれていると感じました。

今回の内容を実践していただき、より良い職場作りに活かしていただきたいと思います。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。