人口2億6000万人を数え、そのうち90%以上がイス
また毎年、5-6%の経済成長を続け、訪日観光客も30
そこで、今回の講師は、インドネシア に現地法人を持ち、
会場は大阪公会堂。
今回の参加者はほとんどが初めて定例会に参加された方達でした。
「 インドネシア 」というキーワードの注目の高さを改めて感じる事が出来ました。
鍋島様のプロフィール。(写真右)
大学で教員をされていたからか非常にお話しがわかりやすかったです。
また強弱の利いたよく通る声は自然と耳から頭に入ってきました。
日本語学習人口が圧倒的に多い インドネシア 人
鍋島様のお仕事はインドネシアの留学生インターンシップ生を募集し、彼らを受け入れたいという日本の企業に紹介をしています。
会社はインドネシアのバンドンという都市に位置しているそうですが、このバンドンという都市は非常に大学が密集する学園都市としても有名だそうです。
学生を募集するには非常に適した場所に位置しているという事ですね。
このエリアの大学には本当に日本語を流暢に話す学生が非常に多いそうです。
世界で日本語学習者の数が2番目に多い国がインドネシア(1位は中国)なのですが、人口での割合で考えたら断トツ1位と言っても過言ではないほど日本語を学習している人が多いです。
彼らは公用語であるインドネシア語と並行して各地方や島ごとにある自分たちの民族言語を話すのが常なので、最初からバイリンガルが当たり前の状態なので語学学習能力が非常に優れているのです。(島国日本人としては羨ましいですね…。あ、でも日本語勉強していても関西弁はわからないそうです。そう考えたら関西人もある種バイリンガル??)
そんな流暢な日本語を話す学生さんですが先生も含めて日本を訪れた事がほとんどないというのが鍋島様が今のお仕事を始めるきっかけだったそうです。
文化の相互理解
日本人とインドネシア人、文化の違う国の人々が一緒に活動をしようとする為にはお互いにやはり理解し合わないといけません。
我々がインドネシア人の特徴を知らないのと同じように彼らも日本人の特徴を知りません。
上の写真のような「報・連・相」も日本の企業の中では新入社員研修で習う基礎の基礎であり、我々日本人には馴染みのある習慣で当たり前に考える事ですがそれも異国の人から見たら日本人の一つの独特な特徴なのかもしれませんね。
時間に異様に厳しいのも日本人ならではだそうです。
考えてみるとずっと島国で独立国家として成り立ってきた日本の方が世界から見たら不思議な民族、独特な習慣やルールがある国なのかもしれませんね。
鍋島様はお互いの文化や考え方をかみ砕きながら双方の誤解の糸を一本一本地道に解いていく活動をされてきたそうです。
今回お話しされていた事はサラッと「こんな誤解が起こりやすいから予めこうしておいてお互いに心積もりしておいたら大丈夫ですよ」とご説明してくださいましたが、恐らくその答えに辿りつくまでには山のような文化の違いによるトラブルと戦ってきたのだというのを感じる事が出来ました。全て自身の苦労という経験からなので説得力があるのもうなづけます。
【最重要】異文化理解コミュニケーション
「ムスリム」…日本人にとっては今まで馴染みのないワードでした。
日本人はややもするとわからないもの、得体のしれないものに何かステレオタイプに「こうだ!」という決めつけをしてしまいがちです。
インドネシア人は確かにムスリムが非常に多いです。
しかしムスリムと一口に言っても国やエリア、文化や人によってそれぞれ特徴や性格は異なるのが普通ですし、ましてや宗教、信心の事なので一人ひとり考え方が違っていて当然です。
日本人だって決して「日本人だからこう」という風に特徴を一括りには出来ないはずです。
それが人間ですから。
鍋島様は「インドネシア」=「ムスリムが多い」=「ムスリムはこうだろう」と決めつけてしまうのではなく「イスラム教、ムスリムについてはこうだというのをある程度は知っているけどあなたはどうするのが望ましいですか?お互いにベストなルールを考えていきましょう。」という姿勢が大切だと最後にお話しをまとめられました。
定例会にご参加いただいたインドネシアの方からは「自分達の事をここまで理解してくださって、それを日本の人達にこのように伝えて下さっている事に感動しました。おっしゃられていたインドネシアの特徴や色々なあるある話は自分にも多く経験のある事で記憶がよみがえりました。今日は本当にありがとうございました。」とのコメントもいただけました。たまたま仕事の関係で日本に滞在中にご縁があってこのような会に参加できた事を非常に喜んでくださったのを見て我々も嬉しく感じました。
鍋島様、貴重な経験からのお話しをしていただきありがとうございました。ご参加くださった皆様方改めまして本当にありがとうございました。
懇親会はムスリムフレンドリーレストラン ケラピリカ にて
懇親会はムスリムフレンドリーレストラン ケラピリカ(大阪天満)にて。
ムスリムフレンドリーのイタリアンのレストランも日本では探すのは苦労するのですが、アイヌ料理が食べられるのはここだけ!
ケラピリカについて詳しくは下記リンクを参照ください。
ムスリムの方も懇親会にご参加いただき、初めて食べるアイヌ料理に舌鼓をうっていらっしゃいました。
日本滞在中に素敵な思い出になってくれていたら嬉しい限りです。
鍋島様、素敵なお話し改めてありがとうございました。