Ramen Factory外国人観光客に人気の食事として寿司、天ぷら、焼肉などと並んで必ず上位にランクインしてくるのが日本のラーメン。

通常は豚成分などが含まれる為、ムスリムの方には食べられない食事なのですが最近は豚の代わりにハラール認証を得た鶏肉を使用したり、調味料をハラールの物に変更して調理し、ムスリムの方にも食べられるように工夫されたラーメンが増えています。

 

そんな中、京都市東山区で自らがラーメン作りを体験でき食べられる画期的なお店「Ramen Factory ラーメンファクトリー」がオープンしました。

 

体験型のコンテンツがインバウンドで注目される中、人気の日本食作りを体験できるのは面白いですね。

お寿司作り体験というのは聞いた事がありますがラーメン作りというのは珍しく、しかもムスリムが食べられるように配慮されているのは国内で初めてかもしれませんね。

さっそく取材にお伺いさせていただきました。

 

Ramen Factory 取材レポート

Ramen Factory

まずはチャーシュー(鶏)を巻いて、紐でくくる所からスタートします。なかなか本格的ですね。

チャーシューの煮込み自体はスタッフさんがやってくれるのでその間に麺打ちを行います。

強力粉と塩水は一人分ずつ計ってくれているので分量での失敗はなさそうです(笑)。

粉に水を入れて混ぜ、生地がまとまったら麺打ち開始です。

ここで悪魔の呼びかけが・・・

「とにかく生地を叩いてくださ~い!! 100回はパンチしてくださ~い!!」

これ・・・けっこうきついっ!!(汗)

でも外国人の、特に男性の方など夢中になってパンチを繰り出しているので妙な中毒性がありますね。

ここらへんも人気のお店となる秘訣なのかもしれません、さすが体験型です。

叩き終わったら、麺棒で伸ばしていきます。薄く伸ばしたら一人用の製麺機を通して切っていきます。

手動なので取っ手をグルグルと回すと切れた麺が出てきます。

日本人の私でも100回パンチの苦労を乗り越えての製麺にちょっと感動してしまいました。。。(泣)

麺が出来る頃にチャーシューも出来てくるので熱々のチャーシューを切ってバーナーで表面を焼きます。

 

Ramen Factory

麺を茹でている間にスープ作りを行います。

 

Ramen Factory

ベースに塩、味噌、醤油味を足して自分好みの味にしていきます。

 

Ramen Factory

麺が茹で上がったら湯切りを行います。本格的なラーメン屋の機材が揃っているので職人気分が味わえます。

男のラーメン職人さんが片手でピシャッッッ――――――――!!!って水を切る姿って格好良いですよね(笑)

 

 

Ramen Factory

麺をスープに入れて、チャーシューをトッピング。ネギや揚げたニンニク、山椒や七味があるのでお好みで乗せてついに完成です!!(やった~!!感動!!)

 

 

Ramen Factory今回はインドネシアからの留学生と一緒に体験しました。

2人とも「うどん、そばよりラーメンが好き!」とのことです。さすが人気の日本食ですね。

日本の食事は味が薄いそうで、この日も七味や山椒をたっぷりかけたり、持ち歩いているサンバルソースをかけたりしていました。

 

現在京都のハラール評議会に認証の申請をしており、最終チェックまでは終了しているそうです。

認証店となるのも間もなくのようですね。

 


ご紹介したのはフルコースの内容で、ハーフコースだとスープ作り、チャーシューをバーナーで炙るのはスタッフさんがやってくれるようになるそうです。

体験時間は約1.5時間~2時間ほどで最初に説明の動画を見せてくれるので予備知識なくても全然大丈夫です。

エプロンと三角巾も貸してくれるので当日の準備は不要です。

「外国の方にラーメン作りを楽しんでもらいたい」というコンセプトからスタートしているので当然スタッフさんは英語が話せます。

しかもムスリムスタッフまでいるというのが素晴らしいですね。安心してムスリムのお客様も利用する事が出来ます。

もちろん体験型なのでインスタ映え間違いないので自撮り棒のような物が天井から下がっているという徹底ぶり。これは拡散効果期待できますね。さすがです。

 

様子を紹介した動画はこちらです。

 

礼拝室

Ramen Factory

お店の二階には礼拝室もあります。

 

Ramen Factory六畳の和室を使っていて広々としています。礼拝マットの一枚は京都西陣織で仕立てる加地金襴(株) 製のものでムスリムの方にも喜ばれているそうです。

日本の伝統工芸が新たな形で日の目を浴びているのは素晴らしいですね。

Ramen Factory

ウドゥーも男女別々で用意されています。完璧ですね。

 

Ramen Factory

Ramen Factory

 

場所はJR・京阪東福寺駅から徒歩10分ほどにあり、新たな京都の観光コンテンツとして人気になりそうです。

運営されているのはジャパンフードエンターテイメント(株)。

設計にはインドネシア出身のイスラム教徒の意見を取り入れ、男女別の仕切りのある祈祷室や、ウドゥー(礼拝前の清浄)のためのシャワールームを設けるなど、ムスリムフレンドリーな施設を目指したそうです。

宮澤心代表取締役は「海外から日本を訪れる観光客には食事を楽しみにしている人も多い。今後ますます増えていくだろうムスリムの方も含め、世界中の人にラーメンを楽しんでもらいたい」と話しています。

ラーメン作り体験は1人2500円~。全36席、団体客の受け入れも可能。問い合わせはラーメンファクトリー075(741)7104まで。

店舗住所: 〒605-0981 京都府京都市東山区本町15-814-18